断線で暴走を起こしていた新交通システム

シーサイドラインの事故の原因が報道されている。

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1906/10/news049.html

重要な信号線の一本の断線により、暴走(逆走)という重大な事象を発生させていたというのである。

会社側は、システム欠陥と認めているが、感想を一言でいうと、”お粗末”。

当初は、もっと複雑に絡み合った要因による暴走(逆走)事故と想定していたが、びっくりである。

この新交通システムが設計された時代背景を十分に理解をしていないが、現代の安全設計の常識からするとありえないのである。少なくとも故障(断線)検知機能を持っていてしかるべきである。故障を検知すると、即座に運行を停止して、停止するべきである。しかしながら、横浜シーサイドラインの車両システムにはそのような重要な信号線に故障検知の仕掛けもなかったようである。

重大な設計欠陥と言いたくなる。

現在は、手動運転で運行がなされているようであるが、自動運転を再開する前に、システムの安全設計を現在の基準で見直すことが必須である。

これは、同じ設計を適用している他の新交通システムでも同様で、即座に手動運転に切り替えて、同様の措置をするべきであろう。現在は折り返し運転のときのみ、人手でバックアップすることになっているようであるが、上記のような安全設計で作られたものが、他にどのような不具合を起こすか安全分析を行うまでは予想はできない。

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